ご挨拶

この度は、駒沢女子大学観光文化学類 准教授・鮫島卓(さめしまたく)の「SAMETAKU  LAB(鮫島卓観光デザイン研究室)」にお越しいただき、ありがとうございます。

「SAMETAKU LAB」は、僕の研究・大学教育・ゼミ活動・社会貢献などの活動をみなさまにお知らせするサイトです。

私は、職務で言えば「観光学者」ですが、どうもそれだけでは腑に落ちません。「観光学」×「国際学」×「歴史学」×「経営学」に関心がある「旅人」である、というのが最もしっくりきます。それは私自身の人生が影響しているからかもしれません。


私は鹿児島県の坊津(ぼうのつ)という小さな漁村で生まれ育ちました。授業中に先生の目を盗んで、ひたすら日本地図や世界地図を模写している地図好きの小学生でした。趣味は、地球儀を眺めること。今でも地球儀を眺めてどこに行こうか考えている時が最も幸せな時間です。そして、歴史好き。高校時代は世界史を専攻していましたが、「世界史」と「日本史」を分ける歴史の学び方に疑問を持ち、自分なりに「世界の中の日本史」を独学していました。世界の出来事と日本の出来事は全く関係ないようで、実はつながっていることが多く、謎解きの感覚で「世界史」「日本史」両方の教科書を使って自分で学んでいました。大学生時代からバックパッカーにはまり、これまで全国47都道府県・世界70ヶ国を旅してきました。世界一周もしました。大学時代は「国際学」を学び、特に国際経済学・開発経済学を専攻しました。「30ヶ国訪問」というアピールだけで当時ベンチャー企業だったH.I.S.に入社し、販売・ツアー企画など様々な業務を経験。経営企画にも関わり、創業者の澤田秀雄さんの近くでリアルな「経営」を実践しながら学べたのは大きな収穫でした。30歳を前にして「旅行」と「経営」を体系的に学べないかと考えていたところに「観光学」という新しい学問に出会い、働きながら「観光経営学」を専門とする観光学修士となりました。その後、H.I.S.では、モンゴルに駐在して故堺屋太一さんらと政府主催の国際イベントの企画実施したり、ハウステンボスの再生事業、国内バスツアー新規事業立ち上げ、エコツアーやスタディツアー事業開発のほか、70名の部下を抱える部署の責任者としてマネジメントも経験しました。

そんな私が43歳の時に大企業の地位を捨てて、現在の職にある最大の理由は、「旅の力」を研究し、多くの人々(特に若者)に伝えたいと思ったからです。その意味では、私の中心にある不可欠な存在が、「旅」です。あなたは何者ですか?と聞かれたら「旅人」と答えます。


近年、訪日外国人の増加によって観光への注目が大きくなっていますが、日本に限ったことではなく現在世界では13億人が、そして2030年に18億人と世界人口の5人に1人が国際観光者になり、人類がいまだかつて経験していない大移動・大交流時代を迎えようとしています。観光や国際交流は、観光産業や特定の人だけが関わることではなく、多くの人々が関わる現代社会の象徴的現象として考える必要があります。留学して英語ができて世界と戦える特定のエリートだけが「グローバル人材」である時代は、終わりました。それはそれで必要なことですが、それよりも「市井のグローバル人材」の育成が必要となっていると思います。


その意味で旅は最高のツールです。旅は、「遊びから世界を学ぶことができる最高の学校」です。ツーリズムは「楽しみのための見物’Sightseeing’」という意味だけではなく、経済・文化・教育・健康において人間や社会をより良く変えていく可能性に満ちたものなのです。私自身、消極的で行動力がなかった自分が、旅をすることで自信と成長を手にしてきた実感があり、旅は人を変える力もあるようです。旅は人生を変え、世界を変える力がある、そう信じています。


「観光学」は「実践現場をもつ研究分野」であり、その研究を現場に「還元」していくことが、常に社会から期待されている分野でもあります。一般に、研究者は、学術発表を、論文・書籍・学会発表のかたちでおこないます。それらの機会は、確かな手続きと方法の中で厳密な知識・情報を伝えるためには最良のメディアですが、社会にその知見が還元されるまでには長い時間がかかります。また実務家の中には、専門用語が多用されることの多い論文・書籍・学会発表は、「敷居が高い」と考える方も数多くいらっしゃいます。


こうした現状をふまえて、僕は、自らホームページをつくること、そして私塾「さめたく塾」という公開講座で僕の研究や活動を、なるべく早く、かつ、わかりやすくお届けしたいと考えるようになりました。

このホームページには、僕が関わってきた様々な研究情報、教育情報、イベント情報が、日々、掲載されます。


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ツーリズムの世界をともに楽しみましょう!


鮫島卓 さめたく
Taku Sameshima