さめしまゼミとは

駒沢女子大学 観光文化学類 さめしまゼミへようこそ!

このサイトではこれからゼミを選択しようとする2年生を対象に、ゼミ選択の参考になるように「鮫島卓ゼミ」の情報をお伝えします。


ページの目的

このページの目的は、受講生と教員のミスマッチを防ぐことです。内容をよく読んで、自分の希望に合っているか確かめた上で応募してください。


ゼミのテーマと内容

ゼミのテーマは「観光の可能性を探究する」です。

観光は単なる遊び・娯楽を超えた可能性に満ちたものです。実は、もともと私は人見知りで、自分に自信が持てない大学生でした。田舎から出てきて都会暮らしの環境になかなか慣れずに、アパートで引きこもりがちで読書が日課の日々でした(笑)。そんな私を変えてくれたのが旅です。初めて3カ月かけて全米一周したことを皮切りに、これまで70ヶ国以上訪れてきました。これまでの人生をふりかえると旅をするたびに少しずつ変化しているに気づくようになりました。旅は「楽しみのための遊びだけではない」と考えるようになったのは、小学校3年生の時に出会った世界一周中の4人家族の母親に「旅は学び」だと言われたことが原点です。旅、旅行、観光には、人を変える力(旅の効用)があるのです。私はそれが何かを探究しています。

また教養科目の「観光学」で学習したように、観光は経済の活性化、文化創造、国際社会の相互理解など社会に様々な影響を与えます。一方で、オーバーツーリズムなどの観光公害、文化の見世物化、住民不在の観光地化など多くの問題もあります。観光を学ぶことは、自己中心的でなく多面的なまなざしを得て、世界をよりよく見る術を与えてくれます。鮫島ゼミは、観光で働く人になるための学びだけではなく、よりよい観光をする人になるための学びも提供します。旅を自分の人生に積極的に取り入れて、世界を観る眼を共に養いましょう!


【本ゼミ】
授業で行うゼミを「本ゼミ」と呼びます。基本的には、文献購読・輪読調査方法を学びながら、自分の関心のある研究テーマを見つけてゼミ論(8000字以上)を仕上げていくことを目標にします。4年生の後期には、ゼミ全体でツアー企画をして学年全体で合同発表会を行います。そのほか、授業で学んだ観光マーケティングの知識を活かした実践の場として、稲城市観光協会の観光まちづくり活動(稲城観光未来プロジェクト)も行います。少しチャレンジングな課題ですが、自らゼロから何かを生み出す経験をすることで、ほとんどの先輩たちは見事に乗り越えて自信をつけています。


【サブゼミ】
サブゼミとは、授業で学んだ知識を実践することを目的とした有志の学生による観光研究サークル活動です。テーマは毎年変わりますが、夏休みや春休みに自分たちで企画したスタディツアーを実施します。実際に観光地や地域(時には海外)を訪れて、先進事例を学び、調査を行い、企画提案をするなど、助言を受けながら学生主体で企画して旅行を実際に行います。サブゼミをゼミ論の研究テーマにつなげてもよいでしょう。


ゼミの運営

最初に言っておきたいのは、さめたくゼミは「厳しいゼミ」です。その厳しさは、皆さんが30歳になったときにこれをやってよかったと思える、自分を成長させるハードルだと認識してください。厳しい理由は4つあります。

1つは、反転授業の授業運営であることです。授業を試合本番として考え、議論や発表の機会としています。授業は、講義形式で知識を伝達することはしない反転授業です。従って、知識を得る練習の時間は授業外で各自で行うことになります。授業外で知識を得るためのテキスト・動画・資料を用意しますので、予習が必要になることを覚悟してください。


2つ目は、推敲(すいこう)を大切にしていることです。レジュメ、レポート、プレゼン資料、ゼミ論、パンフレットなど皆さんはたくさんの制作課題が与えられ、そして発表会やWEBサイトを通じて公開されます。常に「他人に読まれることを前提に書く」ことが求められます。そのため、一発合格は決してありません。推敲とは、よくしようと何度も考え、作り直して、苦心することです。この推敲作業を非常に重視します。推敲は教員がするのではなく、学生同士で推敲します。自分のつくったものを他人の目にさらすことは、はじめは嫌なことかもしれませんが、そのうちに慣れてきます。謙虚に学び続ける姿勢は大切なことです。失敗を成功の糧にする姿勢を身につけることができれば、きっとあなたは一生涯、学び続けられる人になるでしょう。


3つ目は、授業で全員が1回以上発言を求められることです。授業中に発言をしないことは出席したとみなしません。誰かがやってくれるとういう受動的な姿勢の学生は求めていません。環境をつくるのはそこに参加している人間です。ゼミが良くなるのも、悪くなるのも参加しているあなた自身の行動が影響を与えているという認識を持ってください。


4つ目は、休日・夏休み・春休みも行事があります。特に稲城市観光協会との観光まちづくり活動では、土日に取材やフィールドワークがある場合があります。また、3・4年生合同の懇親イベントなども授業以外の活動としてあります。



ゼミを選択する前に

ゼミは進路や就活とあまり関係ありません。ゼミは特定の職業訓練の場ではありません。自ら関心のあるテーマを探して研究をしてゼミ論文を書き上げること、ツアープランニグ、稲城の観光マーケティング活動を行います。なぜゼミで論文を書くのかと言えば、論理的思考力を高めるためです。論理的思考とは、根拠を示して相手を説得する能力のことです。また観光まちづくりやツアー企画においては社会人とのアポイント、取材、編集、制作を行う過程でビジネスマナー、行動力、協調性など就活はもちろん社会人になっても必要な社会人基礎力を身につける機会にはなるでしょう。ゼミを選ぶ基準は、各先生の専門分野や授業内容にするのが良いでしょう。


一口に観光を学ぶゼミと言っても、私は「おもてなし」や「ホスピタリティ」は教えることはできません。観光学の中でも専門が「経営学」や「マーケティング」ですので、職種でいえばば商品企画・商品開発・イベント企画・広告制作・管理職・経営者などを目指す人には合致すると思います。


また、進路に関して各業界知識を学ぶのであれば「航空空港実務論」「宿泊業実務論」「エンターテイメント実務論」など各実務論を担当している先生方から指導を受けたり、相談するのが良いです。但し、私は旅行業・テーマパーク・DMO・開発コンサルタントとしての実務経験からの進路指導や助言は可能ですが、これはゼミ生に限らず希望するすべての学生に対応します。従って、進路指導はゼミ生のみに行うわけではありません。


こんな学生を求めています 「多様性に自分の身を置き、学び続けられる人」   

人間は見たいものしか見ないものです。思い込みや偏見なく世界を読み解くためには、自分と違う人に囲まれた環境に身を置いて、たくさんの人に出会い、たくさんの本を読み、たくさんの旅をすることが大切です。人、本、そして旅は世界を見る目を養い、豊かな人生を育みます。


中でも、本を読むことは、過去の先人と対話をして学ぶこと、追体験をすることです。「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ」。これはビスマルクの言葉です。1万年前の縄文人も現代人も脳みそと喜怒哀楽はそれほど進化していません。また世界中の人も文化は異なるけれども、同じホモ・サピエンスとして喜怒哀楽は同じで、共通点もたくさんあります。人間は生き物のひとつです。人間の食べ物はすべて生き物です。地球や生態系を無視してことを為すことはできません。ですから、川を上る(歴史から学ぶ)、海を渡る(世界から学ぶ)、森を歩く(多様な生き物から学ぶ)ことは、自分の固定観念を超え出て、新たな世界を見せてくれるでしょう。その意味で、本を読むこと、旅をすることは、人との出会いを通して学ぶことなのです。


《推薦図書》

(1)世界の観方・考え方を学ぶために大学時代にぜひ読んでほしい本

《教養・学び方・考え方》
外山 滋比古『思考の整理学』ちくま文庫

②小坂井敏晶『答えのない世界を生きる』祥伝社

出口治明『人生を面白くする本物の教養』幻冬舎新書


《文明・歴史》
ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』 草思社文庫
② ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』草思社文庫
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史ー文明の構造と人類の幸福』河出書房新社


《経済・社会》
①吉川洋『人口と日本経済』中公新書

堂目 卓生『アダム・スミス』中公新書


《観光学》

前田勇編『新現代観光総論』学文社

 ⇒ 観光学の入門書です。これを理解してからゼミに挑んでください。

山口誠・須永和博・鈴木涼太郎『観光のレッスン』新曜社
 ⇒ 批判的・多様な視点で学び、観光の本質を考える。

また、4年の最後に「ゼミ論」を提出します。自分の好きなテーマに関する研究論文を(8000字以上)を書き上げます。これは大学での学びの集大成です。では大学での学びとは何か。『「見る」と「観る」の違いを知る~研究する「まなざし」を参考に、大学での学びとは何かを考えるきっかけにしてください。